ロックフェラー一族がアメリカで最も注目に値する人々であるという表現は、我々にとって控え目な表現である。いかなる小説家もこのような家族を描くことは出来ないであろうし、どんなハリウッド映画の大立物もかれらの主演する映画を作ることは出来ない。ロックフェラー一族は、実際我々が想像する以上に巨大であり、彼らの行動はまさしく「小説よりも奇なり」と表現するに相応しい。
これまで多くの伝記作家が、彼らの信じられない程の富と、政治・経済に及ぼす絶大な影響力について書いてきた。しかし奇妙なことに、ロックフェラー家の最も注目すべき側面ーー即ち、一族の最大の敵ともいうべき共産主義との何世代にも渡る親密な関係ーーについては殆ど記される事がなかった。
この両者の世にも不思議な関係は、我々にごく一部しか知らされていない。しかし、既に公開されている情報の内容を分析するだけでもそれは驚くべきものだ。物事はいつも見かけ通りとは限らない。この言葉は陳腐な決まり文句であるが、それにしても、世界中の共産主義者の真の黒幕というべき後継者の正体ほど、不可解で信じられないミステリーが今までにあったろうか。
我々が扱う問題を理解するには若干の背景の説明が必要である。それは、20世紀の歴史に大きな転機を画したロシアのボルシェビキ革命の真相を知るところから始まる。
我々は、以下において今世紀最大の秘密とも云うべき問題の核心に迫る。だが、そのに革命以降の知られざる歴史事実を幾つか振り返ってみよう。
ボルシェビキ革命以前、既にロシアは世界一の産油国アメリカに次ぐ石油資源国だった。しかし革命による混乱と破壊の為、ロックフェラー一族のスタンダード石油は事実上ロシアから占め出された。彼らがロシアの石油事業に進出し、その事業の一部を確保したのは、革命後数年経ってからだった。1926年、ニューヨークのスタンダード石油とその子会社バキューム石油は、ヨーロッパ市場にソ連の石油を輸出する取り決めを結んだ。当時の報道によれば、この取引の一部は、ロックフェラーからソ連共産党に貸し付けられた7500万ドルの資金で穴埋めされた。27年、ソ連共産党の秘密の相棒、ニューヨークのスタンダード石油は、ロシアに石油精製施設を建てた。この施設はソビエト経済を回復させるのに測り知れない貢献した。
これは革命以降初めてなされたソビエトに対するアメリカの本格的な投資である。ーースタンフォード大学フーバー研究所の高名な教授アントニー・サットンは証言する(我々はその後この施設が共産主義者に没収された事を聞いていない。という事は、ロックフェラーが鉄のカーテンの向こう側で今もこの施設を所有し、スイスの秘密口座を通じて莫大な利益を得ている事を意味していないだろうか。もしそうだとすれば、ロックフェラー一族は、彼らの得た利益を株主配当や税金の形で減らさなくても済むわけだ)。
ロックフェラーのスタンダード石油が行くところ、何処でもロックフェラーのチェース・ナショナル銀行が必ず後に従った。
22年、チェース・ナショナル銀行は、利潤を追求する資本家の大敵とされたいたボルチェビキを助けるため、米ソ商工会議所を設立した。この会議所の会頭は、チェース・ナショナル銀行の副頭取、リーブ・スクリィだった。25年、チェース銀行とプロム銀行間の交渉は単なる原材料買付け融資の枠を越え、ソビエトのアメリカ向け原材料輸出とアメリカの綿及び機械のソビエト向け輸出に関する貿易決済の完全で精密な合意に達した。チェース・ナショナル銀行とエキタブル・トラスト・カンパニーは、ソビエトの信用取引を拡大する指揮をとった。
又28年、ロックフェラーのチェース・ナショナル銀行は、アメリカ国内でボルチェビキ債権を売った。その為チェース・ナショナル銀行は「国際的盗品取引銀行」と非難され、ロックフェラーは「アメリカの面汚し」、「利益の為なら何でもする男」と批判された。アメリカの上院議員ルイス・マクファデンは、かって議会で金融通貨委員会議長を務めた当時、同僚の議員達に向かって次の様に演説した。
ロックフェラーとその同盟者は、1917年の革命でロシアに彼らの植民地を作った後、ソビエト体制の維持・発展の為、今日まで精力的な援助をを続けてきた。1918年以降、彼らの団体がソ連に対して強力な経済援助をして来た事は、以上に示した幾つかの事実からも明らかだが、我々にとって無視出来ないのは、彼らが西側の重要な技術情報を悉くソ連に渡してきたという点である。
もし共産主義が、本当に東側の共産主義者や西側の指導者、マスコミが説明している通りのものであれば、彼らは本書で取り上げる事実は矛盾無く説明する事は出来ない。しかし、もし共産主義が、地球支配の野望にとりつかれた億万長者達の壮大な陰謀の道具であるとすれば、本書に述べる事実は、完全に筋の通ったものとなる。戦前既に、英国の聡明な歴史家ネスタ・ウェスター(ネスター氏は、フランス革命にギロチンされたマリー・アントワネットの霊体に導かれて歴史を書いた。只、彼女は英国を信じたので、フランス革命は、ドイツが主催であると語ったが、イルミナティ思想の根底は、ユダヤ思想であり、根底には英国の300人委員会(東インド会社)である事をコールマン博士がおっしゃっている!忍)は次のように語っていた。
もしもボルシェビキが、現在よく云われているように、まずロシア、次いで各国のブルジ
ョワの私有財産を廃止しようと躍起になった過激な革命家の集団に過ぎなかったなら、当然、
彼らは世界中の富豪達の組織的な抵抗に直面したであろう。そしてロシア革命の炎は瞬く間
に消されてしまったはずだ。ところがこの少数党は、予想に反して政権を握り、其の後もず
っと今日に至るまで権力を維持することが出来た。これはひとえに、背後にいる強力な後援
者のおかげである。
億万長者達は、なぜロシア革命を必要としたのだろうかーーサットンは、『ウォール街とボルシェビキ革命』という別の著書で、其の背景をこう説明する。
かってJ・P・モルガンやJ・D・ロックフェラーは、市場の独占支配を彼らの目標とし
て来た。ところが19世紀の終り頃になると、揺るぎない独占権を得る為には政治的に振る
舞い、大衆の利益と幸福の名の下に、社会全体を自分達の為に働かせる事が最も効果的であ
ると悟った。
その為彼らが実行に移した陰謀は、フレデリック・ハウの『独占資本の秘密』によれば次の通りに説明している。
ロシアは、当時、世界最大の未開拓市場だった。又ロシアは、当時、世界の産業と金融におけるアメリカの優位を脅かす可能性のある最大の競争相手だった。将来、ロシアはアメリカ以上の経済大国となって、西側の支配を脅かすようになるのではないか。
ウォール街の大資本家達は、ロシアが独自の発展を遂げて、彼らの支配を揺るがす事を恐れた。そこで彼らは、ロシア市場の独占支配を実現し、ロシアの民衆を彼らの為に働かせる事を考えた。ロシア人民の利益と幸福の為、「我らソビエトに全ての権力を!」こうして1917年のロシア革命は始まり、西側の資本と技術を継続的に導入しなければ成り立たない非生産的な経済システムがロシアに作られる事になった。そして彼らは、革命政府を通じてロシアの富と人民を搾取し、彼らの脅威となるロシアの発展を管理することを成功した。
もちろんこの事件には、彼らがソ連(今現在は、ロシアと中国!忍)という新しい市場の独占権を手に入れた以上の意味が含まれている。彼らは既に第1次世界大戦前の1913年、アメリカの国民にペテン的な連邦準備制度を押し付け、貨幣価値の意図的な操作によって莫大な富を蓄積する体制を整えていた。だがロシア革命の影響はアメリカの中産階級に激しい圧力を加える事により、29年の大恐慌と33年のニューディール革命を経て、アメリカに累進所得税を導入するきっかけを作り出した(それは、自らの課税を免れながら、彼らの競争相手である中産階級と自由主義企業の没落を図るという、実に巧妙なやり方を取った)。
過去数十年に渡るロックフェラー一族のこの様なやり方は、単に、より多くの利益を目指しただけであったろうか。我々はそう思わない。むしろ彼らは、此の地球上のあらゆる富を独占する為、アメリカの内と外で”見えざる政府”を組織し、世界政府の樹立を目標として行動をしてきたのではなかろうか。
既にアメリカの連邦準備制度理事会(FRB)と外交問題評議会(CFR)は、60余年に渡って、彼らの衛星国ソビエト・ブロックの強化を目的とする政策を実行に移している。現在、ソ連や中国の共産主義者に技術を譲渡し、援助を増やし、東西貿易を拡大するという一連の動きの先頭に立っているのは300人委員会である。そして彼ら全ての指揮を取っているのが、その名も高き国際銀行団体である。
”Western Technology and Soviet Economi
c Development”,Vol.1,1917〜1930.Vol.2,1
930〜1945.Vol.3.1945〜1965.Hoover Instit
ution Press,Standford University,Stanf
ord,California,1968?1973.
1964(昭和39)年のある日、アメリカのデイヴィド・ロックフェラーとソ連のニキタ・フルシチョフは、モスクワで二時間半に亘る秘密会議を持った。この会談の内容は、同年9月12日付シカゴ・トリビューン紙の報道によれば、次のようなものであった。
本日、デイヴィッド・ロックフェラーは、先に行われたソビエトの首相フルシチョ
フとの会談の模様を、ジョンソン大統領に掻摘んで報告した。それによると、ソ連共
産党の指導者は「米ソ間の貿易を更に促進すべきである」と語り、ロックフェラーに
「アメリカの長期クレジットをソ連についても適用するよう働き掛けてもらいたい」
と述べたという。
ロックフェラーとフルシチョフの秘密会談は、既に新聞発表の二ヶ月前、七月にもたれていた。とこが、この会談の模様を、ジョンソン大統領が9月になって漸く事後報告を受けた事は明らかだったのである。この問題の処理を誤ったフルシチョフはひと月も経たないうちに辞めさせられ、デイヴィドは、黒海沿岸の別荘でフルシチョフの後継者と新たな会談をもったのである。
それから二年経った1966(昭和41)年10月、ジョンソン大統領はソ連圏諸国に”橋渡し”するという新しい政策を発表した。
当時アメリカはベトナム戦争の最中にあり、共産主義者はこの戦争をどんどん拡大させていた。しかもこの戦争で使われた北ベトナムの軍需品は、全てソ連圏の軍事工場から送られてきたものであった。
アメリカ兵士達がベトナムの戦場で、共産圏から送込まれた武器・弾薬によって次々と殺され、傷ついている時、ジョンソンは、なぜ、この様な提案をしたのか(この提案は、デイヴィド・ロックフェラーの陰謀を知らなければとても理解出来ない、信じ難い政策と云わなければならない)。
1966(昭和41)年10月7日、政府内の事実上全ての重要ポストにCFRのメンバーを任命していたジョンソン大統領は次のように述べた
6日後、ニューヨーク・タイムズは、次のように報道した。
我々にとって、この決定は何を意味しているだろうか。事実上これらの非戦略品目は、全て直接、或は間接的にベトナム戦争で使う事が出来た。そして驚くべき事に、その後、ライフル洗浄剤や電子装置、コンピューターやレーダーさえも非戦略品目であると申告され、ソビエトへの船積み手続が認められたのである。議会は戦略物質を共産主義者へ送ることを制限しているが、その制限を骨抜きにする秘訣は、殆ど全ての品目を「非戦略物資」と申告するだけだった。要するに機関銃は戦略品目であるが、その部品や、弾丸を発射させる化学製品は、「非戦略品目」と申告され、共産主義者の手に渡ったのである。
ベトコンと北ベトナムは、その軍需品の85%をソビエトや東欧諸国から受入れていた。彼等の経済力では戦争を継続させる事が出来ない為、この戦争を推進した二つのグループの内、一方の共産主義者グループが他方の金融資本家グループに援助を求めたのである。アメリカ政府は、あの激しいベトナム戦争において、奇妙な事に南北両陣営を資金面、物資面で援助した。その結果、約5万5千人のアメリカ兵士が、アメリカ製の武器で殺されてしまったのである。そしてマスメディアは、この度も又、アメリカ国民に米ソ結託の驚くべき真相を知らせなかった。
ロックフェラー一族がこの血なまぐさい東西貿易を指示するリーダーであった事は、何等驚くに価しない。1967(昭和42)年1月16日、未だかってなかった信じられない記事が、特権階級の日刊紙ニューヨーク・タイムズの一面を飾った。その記事は、「イートン、共産主義者との貿易促進の為、ロックフェラーと手を結ぶ」という見出しの下に、以下の内容を扱っていた。
ウォール街と中西部の二人の富豪の同盟は、自由世界と共産主義ヨーロッパ
を結ぶ経済的な架橋をつくろうとしている。
ロックフェラー兄弟が支配するインタナショナル・ベーシック・エコノミー
社と、クリープランドの金融業者サイラス・S・イートンが率いるタワー・イ
ンターナショナル社は、ソビエトを含む鉄のカーテン諸国との貿易を促進する
点で協力する事を約束した。
インタナショナル・ベーシック・エコノミー社(IBEC)は、連邦準備制度の創設者ネルソン・ロックフェラーの息子ロドマン・ロックフェラー(CFR)が経営している。そして1969年10月20日、IBECはヨーロッパの世界的大富豪ロスチャイルド一族が経営するロンドンのN・M・ロスチャイルド&サン社と提携した事を発表した。
一方、サイラス・イートン・ジュニアは、ジョン・D・ロックフェラーの秘書としてその経歴をスタートしたあの悪名高い親ソ派の大物、サイラス・イートンの息子である。
金融業の世界でイートンが権力を持つに至ったのは、彼の指導者ロックフェラーのバックアップがあったからだと云われている。つまり、タワー・インタナショナルとIBEC間の協定は、古くからの同盟を確認し、発展させたものに他ならない。イートンの名前はCFRの名簿に載っていないが、1953年、ロックフェラー財団の不法行為を調査した議会のリース委員会は、この有名な共産党シンパがCFRの秘密メンバーになっている事を発見した。
ロックフェラー=イートン同盟が共産主義者の為に増やそうとしている「非戦略品目」の中には、10のゴム工場と、共産主義者向けにアルミニウムを造る5000万ドルの工場一つがある(ジェット機用のアルミニウムは、ジョンソン・ニクソン・フォード・カーター政権下で、非戦略品目と考えられていた)。
更に信じ難い事だが、タイムズは又次の様に報道している。
先月、タワー・インタナショナル社は、ソビエトの特許事務を担当する組織と
仮協定を結んだ。この組織はライセンシングトルクと呼ばれ、将来のライセンス
及び特許処理を受持つ。イートン氏によれば、今迄ソビエトはライセンスの特許
の売買をアトムルグ・トレーディング社(米ソ貿易促進の為の米国におけるソビ
エトの公式出先機関)に任せてきたとの事である。
この記事は、ロックフェラーとイートンが、大資本家の仮想敵国であるソビエトに対して、技術を譲渡する独占権を持つに至った事を意味している。タイムズの紹介は続く。
イートン氏は、アムトルグの代表者が当地でアメリカの企業とライセンス協定を
結ぶのは、以前はとても困難であった事を認めている。「御承知のとおり、ソ連の
人間がアメリカの航空機会社の研究部門に入っていき、特許の購入を取決める事は
殆ど不可能である」と彼は語った。
確かに忠実なアメリカ人(自由と愛を大切にする国々)なら誰でも、この様に言うであろうーー「勿論私は、ソ連人(未だ当時、強制収容所が在って悲惨な日常生活させられている!忍)が我々の軍事工場に足を踏み入れたり、特許を買ったり出来ないよう祈るね」。
しかしロックフェラーとイートンは、共産主義者の為にこの問題を見事解決したのである。今後アメリカの企業は、ソビエト政府の公式出先機関と取引する代りに、ロックフェラーと取引する事になるであろう。つまり共産主義者に対して、非常に多くの門戸が開かれようとしているのである。
ロックフェラーは、共産主義者の為に特許を買取る事により、事実上、ソビエト軍事機構の為の研究開発を受持っている。彼等の目標は、ソビエトにアメリカが開発したものを大量生産させる事である。従って私は、この様な技術の譲渡が武器の販売よりも遥かに重大な問題を持っている事をここで強調したい。弾薬類は一度使えばなくなってしまう。武器もいずれ老朽化して壊れてしまう。乗物は交換部品が必要である。そして複雑な兵器は、どれほど人手があろうとも、遅れた経済体制の下では容易に生産できないからである(しかしこの特許で容易に生産できる事を意味している。まだ当時、米ソの代理戦争であるベトナム戦争が行っている時に考える必要がある。アメリカ国民や自由主義国民が血が流れている時に行われたのである!忍)。
このような貿易の門戸はジョンソン大統領の時代に公然と開かれたが、ニクソン=キッシンジャー時代になるといよいよ本格的になった。緊張緩和時代に到来と共に、アメリカは共産圏の貿易担当者に対して、工場や研究所の公開日を設けるようになった。今や、アメリカの企業が10年がかりで開発した特許工程は、そっくり共産主義者に渡されている。我々が国防費に毎年1000億ドル以上使う一方で、敢てこの様な技術譲渡の結果として公然たる敵の軍事力を強化する事は意味があるだろうか(ロックフェラーにとって意味があるのである!忍)。
ロ?クフェラーは今や、アメリカの特許をソビエトに渡す独占契約を結んでいる。従って彼等は言葉の本来の意味における共産主義体制の代理人といえる。しかも歴史上最も重要な共産主義者の代理人であると言って差支えない。それとも我々は、共産主義者達をロックフェラーの手先であると定義すべきだろうか。
ロックフェラー・グループがアメリカから不正利益を得る為の益々重要となっている手段は、エクジム・バンクとして知られる輸出入銀行である。同行は、対ソ貿易に融資をし、それを促進する目的で1934(昭和9)年に設立された。しかしこの輸出入銀行が対ソ貿易に実際の融資を始めたのは、1972(昭和47年、オイルショックが来る1年前、まだベトナム戦争最中である!忍)年10月18日、リチャード・ニクソンが「大統領決定書」にサインしてからである。
この輸出入銀行が行う手続は非常に簡単である。まずアメリカの輸出業者は自分の取引銀行に行く。その銀行は、輸出入銀行がその輸出業者の外国の買手に資金を貸付るよう取り計らう。すると輸出入銀行は、アメリカの銀行へ貸付金を渡し、このアメリカの銀行が、今度はアメリカの輸出業者に支払う。この様に輸出業者は直ぐに支払いを受けられ、アメリカの銀行は取引の分け前に預り、外国の輸入業者は利子補給を得る。
しかし誰が金利の差額を支払うのだろうか。これは敢て問うまでもないことだーつまりアメリカの納税者が、国庫を通して輸出入銀行に支払うのである。多くのアメリカ人は、もし12%以下の利率でお金を借りられれば幸運だと考えている。プライム・レート(即ち大企業の借入れ金利)でさえ10%と高いのに、輸出入銀行は外国人に6%の利率で貸付けている。その差額は、我々の製品を買う外国人全てにとって、4%の援助金となっているのである。
もし外国の買手が債務を履行しないとしたらどうなるだろうか。アウフ・ヴィーダーゼーエン、アディオス、サヨーナラである。我々は、客が勘定をせずにレストランから逃出そうとしたら、その男を捕まえて、勘定を払わせる。だが外国人の場合は別である。そこでもし政府が、販売したもの全てに対して支払いを保証し、全て受取り勘定の徴集に対して責任を負ってくれるならば、そのような取引はどんなに有難い事だろうか。かってトーマス・レーニン大将はこう語った。
我々は、他の自由主義諸国と同様、外国との貿易が好きである。しかしアメリカ輸出業者が、自分達は利益保証を得ておきながら納税者に危険を冒すよう要求するならば、それは貿易ではなく、不正利益を得ている事になる。これはあたかも、あなたがチャドの文なし男にキャデラックを販売する独占権を持った自動車ディーラーで、そのチャドの男が債務を履行しない場合、アメリカの納税者が代りに支払ってくれるという保証を持っているようなものである。確かに、この方法なら大量の車の販売出来る。ジェネラル・モーターズが製造するキャデラックを全部売る事さえ出来るだろう。しかも彼等は、客がその支払をしたかどうか心配しなくてもよいのである。
1972年5月、モスクワで開かれたサミット会談の直後、ニクソン政権はアメリカの納税者に適用されているクレジットを、直接、ソビエトにまで広げるよう圧力をかけ始めた。ニクソン=キッシンジャーの緊張緩和政策の一部として、議会は最恵国待遇の税率をボルチェビキにまで広げる事にしたのである。そしてアメリカの最新技術のソビエトへの譲渡と、ソビエトのエネルギー資源開発の為に、輸出入銀行の融資が行われる事となった。1973年7月17日付UPIは、そのような不法行為に対するデイヴィド・ロックフェラーの説明を発表した。
これまでソビエトは、ソ連在住ユダヤ人のイスラエル移住を拒否する政策を採ってきた為、その政策に対するアメリカ国内の世論が災いして、議会で最恵国資格を認められなかった。しかし、今や、東側に対する融資の門戸が大きく開かれたのである。
アメリカの「信用貸し」で不正利益をあげながら、同時に共産主義経済を建設しようとするロックフェラーの恐るべき政策の一部として、リチャード・ニクソンは輸出入銀行の頭取にウィリアム・カージーを任命した。カージーはロックフェラーの支配するCFRの会員であり、キッシンジャーとロックフェラーが思った通り、その仕事にはうってつけの人物だった。共産主義者との取引を促進するという彼の目標の一部として、彼は、アメリカ・ビジネス作家協会で次のように講演している。
人民委員が債務を履行しない場合、アメリカの納税者がそれを肩代りする事に同意してくれるならば、アメリカの大資本が彼等の為に工場を建設する事を共産主義者が大喜びするのは当り前である。これほど大きな、そして余りにも大きすぎる外国からの援助が過去にあっただろうか。
だがもし”同志”が返済しない時はどうなるのだろうか。その工場を取上げて処分するのだろうか。これはミネソタでバナナの栽培をするくらい困難な事である。あの独逸産業界の巨人クルップでさえ、ソビエトに信用供与を拡大した結果倒産しそうになり、ドイツ政府によってやっと救われたのである(中国も同様だと思う。調べてみたいと思う!忍)
だが、あの世界一抜目のない、しかも実力のある銀行家デイヴィド・ロックフェラーが、返済の確かでない取引によってチェース・マンハッタン銀行の資金を危険に晒すような真似をするだろうかーーとあなたは問うであろう。将に其の通り。デイヴィドは返済される自信があったのである。チェース銀行の貸付は他の政府機関、つまりオーバーシーズ・プライベート・インベストメント・コーポレーション(OPIC)とフォリン・クレジット・インシュアランス・アソシエーション(FCIA)を通じて、アメリカの納税者によって保証される仕組になっているのである。アメリカの納税者の10セント硬貨は、このような危険にさらされる事になるのである。丁度輸出入銀行の貸付の場合と同じ様に、OPICとFCIAは最悪の場合でも、”企業家”に利益を保証する事になっている。今起っている事態は、我々アメリカの国民がソビエトに20億ドルのトラック工場を与え、しかもその取引でロックフェラーの分け前を保証してやっているという事である。
しかしチェース・マンハッタン銀行は、誤解を避けようとして全国の大新聞に広告を載せてきた。それは次のようなものである。
誰でもロックフェラーが同市の一番名誉ある(そして、ビジネス・ウィーク誌が言うように”象徴的な”)番地に店を開いた事を奇妙に思っているだろう(今、自由主義国は、病にかかっているので何も感じていないのが実情でしょう。その為に危機が増えているのです!忍)。しかし、ニューズ・ウィーク誌の報告の見出しによれば、「クレムリンは今や”チェース銀行に同志を持つ”事になった」のである。
以上の経過は、北京についても当てはまる。デイヴィド・ロックフェラーとネルソン・ロックフェラーが毛沢東の指導する共産主義中国との関係正常化、並びに貿易の確立を要求すると、リチャード・ニクソンとヘンリー・キッシンジャーは、又もやその為に、共和党の綱領とニクソンが公約した100の約束を破棄したのである。其の結果、共産主義中国の虐殺者達との間に貿易の門戸が開かれたのである。
ニクソンは、北京の人民に対する御機嫌取りが余りにも唐突出会った為多くの批判と注目を浴びたが、其の影に隠れて実際全く注意が払われなかったもう一つの事態が進行していたのである。それは、東シナ海の尖閣列島近くの油田が発見されたという事実である。
我々のインサイダーが取決めた共産主義中国との取引は、アメリカの対ソ連圏貿易と同じ生地から裁断されたものである。対ソ貿易で我々は数多くの譲歩をし、見返りを何も要求していない。多分”彼等”が今後受取る見返りの一つは、スタンダード石油の採掘権であろう。デイヴィド・ロックフェラーは、1969年から共産主義中国との門戸解放を進めてきた。そしてこの場合も”石油は血よりも濃し”である。
1973年7月、デイヴィド・ロックフェラーは次のように語ったーー
デイヴィドは、毛沢東の指導する中国の繁栄に非常な感銘を受け、1973(昭和48、この時期に石油危機[オイルショック]を受けた。此の石油危機は表面的はアラブ主要国が起したようになっているが、今、中国で尖閣列島に油田との関わりを考えたいのである。そして、次の次の年辺りにロッキード事件が起きた。そして田中首相が逮捕され、不当な裁判を受けた。この事件は、ペラスコの証言によれば、諜報界の中では、ニセ領収書一枚を証券委員会に「誤って」渡すだけで、簡単に首が飛ばせる日本の首相(田中首相を指している)は、情報筋のジョークの対象でしかないと云っている。これは、日本国民が世界を信じての行動だと思うけど、世界は謀略の中に渦巻いているから、生贄される対象になってしまうのである。ましては悪魔にとって、日本は「神の国」であるから崩壊の対象しか見ていない。そうすれば世界が混乱し、秩序を崩壊する事が出来るから。そして神を否定した専制政治が実行が出来るから。だから日本は早く目を覚す必要がある!忍)8月10日、ニューヨーク・タイムズに「中国旅行の印象」と題する大袈裟な賞賛文を投降した。この外交問題評議会会長は次のように述べている。
例え、バトン・バートン・ダーステン&オズボーン社でも、自国民のほぼ6400万人を殺し、更に数百万人を労働キャンプの重労働につけている中国の”社会的実験”に対して、これ以上のおべんちゃらは書けなかったであろう。
デイヴィド・ロックフェラーは語る、
如何にヨーロッパの鉄のカーテンの向う側の賃金が安いとしても、それに比べて共産主義中国の賃金は何と魅力的であるか考えてみるがよい。この事をデイヴィド・ロックフェラーは決して見逃がさないのである。
先の海軍長官ジェームズ・フォレスタルはこう述べているーー
「往来、外交の一貫性は決して愚かさの証拠ではなかった。もしソビエト(現在、
中国!忍)と我々の関係について処置を誤った外交官が単なる愚かな者だったとし
たら、たまには我々に有利な間違いをしてくれていてもよさそうなものだ」
要するに、今起っている事態は、我国の経済から単に不正利益を得ているということではなく、明らかに背信行為である。腐敗したものはデンマークではなく、マンハッタンにあるのである(今の日本も、中国に対しての外交が此の結果になっている。中国共産党と日本共産党は仲を戻している。中国共産党による革命の死は6400万人である。過去にそして人為的に飢餓状態を作った。そしてマルクス・レーニン主義そのものは日本共産党と同じく否定していない。マルクスそのものが革命を志向したのである。毛沢東は単なるマルクスの手先であることを認識する必要がある。其の奥には、イルミナティの悪魔思想であり、其の奥にはユダヤ・タルモード思想がある。西欧は、イエス・キリストをユダヤ人だと思っていないキリスト教徒が多いが、基督教はユダヤ教である。ユダヤの神ヘホバに導いた正統なるユダヤ教である。只ユダヤ人がイエス様を認めなくて、悪魔ダビデに従って、悪魔ダビデ教を作って、タルモード(悪魔法)を作ったのである。ユダヤ人は早く目を覚し、正統なるユダヤの神であるエル・ランティ様が存在する千乃正法に従うべきである。共産主義との戦いは、悪魔ダビデの戦略に打破ることなのです。表面的な共産主義批判だけでなく、内面的な問題を重視する必要がある!忍)。
その策略は簡単である。我々は恐喝されてソビエト(今現在、中華人民共和国である。台湾にTMDを作ると言ったら、戦争を起すと恐喝した!忍)に降参するか、進んでソビエト(中華人民共和国)に結合しようとするかである。これに対して我国(日本)の議会は、もっと多くを福祉予算に振向ける事が出来るように、武器の開発を停止する事を望んでいる(日本の場合は、憲法改正が第一で、自分の国は守ることは正義であるとの概念を植付ける必要があるのです。戦いが悪であるという自己防衛を認めない風土になっているのです。そして精神的にも外国の戦略が無防備になっているのです。この精神的な空白が恐ろしい状態になっているのです。危機感が全く無い状態なのです。精神的に無防備であるから、万一の場合は、パニックが起きそうな感じがあるのです。そして神に対する責任感が薄いのも心配なのです。全て共産党による過去が悪いという洗脳お陰なのです!忍)。軍事予算はその大部分が削減できない給与である為、これまで贅肉を削ってきたという事実は、普通、本物の筋肉、つまり武器システムが削減されてきた事を意味する。
共産主義者の宣伝文句は、過去75年間に亘り、ロックフェラーと他の大富豪を打倒しようというものであったのである。しかしロックフェラーは、ボルチェビキという巨人をその子供の時から育ててきたのである。今日ロックフェラーは、彼等のソビエト・フランケンシュタインに高蛋白食を与えるパレードの先頭に立っている。彼等のように国際的なカルテル主義者がこのような行動をするのは、彼等が愚かで貪欲だからだと一般に信じられやすい。勿論ロックフェラーはソビエトとの同盟によって生み出される利益に貪欲であるが、それが完全な答ではない。レーニンは確かに、資本家達が自分の利益になるなら共産主義者に首うぃくくるロープさえも売るだろうと言った。ロックフェラーもこの事は知っている(そして今や彼等は、ソビエトに麻の繊維の工場を建設している)。
いささか平凡な我々の良識は、ロックフェラーが共産主義について我々の知らない何かを知っていると訴える。彼等は共産主義者に助成金を与え、又共産主義を恐れてもいない。そこで我々は彼等が共産主義体制の同盟者であるか、或は共産主義者を支配しているかのどちらかであると考えざるを得ない。
皇室の守護神である16神の名前(修正 平成24/7/2)
エル・ピレッテラ伯爵様
エル・ガブヌエル伯爵様
エル・レグシェリル(ラグエル)様
エル・パヌルエラ(パヌエル)様
エル・ラファルライエル様
エル・ウリレイナ様
エル・ルネラエル・カンタルーネ(ブッタ様の本体)様
エル・ビルナビル・カンタルーネ(イエス様の本体)様
エル・ミケラエル・カンタルーネ(モーセ様の本体)様
エル・ソリテリナ様
エル・ピッタラバヤ子爵様
エル・キルテリエード様
エル・ビッテルナ侯爵様
エル・ビルリオーネ様
エル・バッティーヤ公爵(ノア、日本武尊の本体)
エル・ソラッティーヤ侯爵(大国主尊の本体)